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執筆者の写真長尾賢

2018MOKスクール最終講義

今年最後のMOKスクールは、速水林業の速水亨さんと伊礼智設計室の伊礼智さんでした。

第一講義の速水さんは、文化の過失として何故日本独特の美しい街並みが消えていったのか・・ 街並みと建物という問題定義から始まりました。

木材は環境に負荷をかけない原材料であってたくさん使って欲しいが、その使われ方次第では木材単価が下がり山側(林業家等)がどんどん減っていく・・・

林業においても多様性が求められていて、新しい林業を構築していく必要がある。

世界各地で行われている違法伐採により、生態的・人権・経済の問題がおこるので適切に管理された森林からの木材利用をして欲しい。そのためには森林認証制度(FSC)のロゴマークがついた製品を使っていく事が将来も森林活用に繋がっていくなど、改めて木材の事を考えさせられる内容でした。

第二講義では伊礼さんが、町と家の「あいだ」を考えるという内容で講義が始まりました。

伊礼さんの出身地である沖縄の原風景、やわらかな境界・ゆるやかな繋がり。

道から少し下がった所にあるヒンプン。目隠しや魔除け・左右で通る人の振り分けを担っていた。雨端(アマハジ)という、外と内の「あいだ」この世とあの世の「あいだ」

海と陸の「あいだ」このような生活経験がいまの伊礼さんの作風に繋がっているのだそう。

実際の設計案件をたくさん見せてもらいながら、やっぱり伊礼さんの設計好きだなぁと素直に思います。少しでも近づけるよう努力しなければ!


講義終了後の懇親会では、修了式も行われて皆勤賞等の授与がされていました。


MOKスクール関係者のみなさん、一年間お疲れ様でした。また、ありがとうございました。



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